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【碁】 |
二年前、太宰府天満宮で第六十期本因坊戦七番勝負の第一局目が行われました。本因坊戦とは、江戸時代から続く家元の名を冠する、囲碁のタイトル戦です。この時の対戦者は双方ともに二十代。若い頭脳が盤上に集中する、そんな凛々しい姿を間近にして、碁が年寄り臭いものという偏見が吹き飛んだことを思い出します。
最近、少年が主人公の碁漫画が、小中学生の間でブームを起こしているそうです。ひと昔前までは、祖父や父が碁の手ほどきをするのが一般的でしたが、最近の小中学生は自発的に興味を抱いているようです。
二年前、私も碁が打てるようになりたいと、一念発起してみたのですが、未だにちんぷんかんぷん。毎週NHKの囲碁番組を楽しみにしている主人を横目に、欠伸の日々。
「碁を体得したければ、とにかくやる気を出して、わからないなりに取り組まなくちゃ」と主人が言います。
今年もまた本因坊戦が始まりました。今年こそ碁を体得するぞ、と密かに決意を固めています。