 |
【半夏生】 |
夏至から十日すぎた五日間を半夏生といいます。半夏の天候で豊作を占うとか、麦の収穫祭を行う日だと決められており、農村にとっては大切な目安の日とされています。
とくに関西地方では、田に植えた稲の苗がたこの足のようにしっかりと根付くようにと、この日にたこを食べる習慣があるそうです。甘露煮、天ぷら、酢の物など、各家庭でいろんなたこ料理が作られるといいます。なんだかおまじないのような風習ですね。
しかし、酷暑の前にたこを食べるのは、単なる苗えのおまじないではなく、理にかなった健康療法でもあるようです。たこには血圧やコレステロール価を下げるタウリンが豊富に含まれているからです。夏バテ防止に高血圧や血管障害などの生活習慣を予防する効果を見込んでいるとも思えませんか。
日本の独自の風習には、自然の中で生きるための知恵とユーモアがたくさん隠されています。みなさんも騙されたと想って試してみてはいかがでしょう。