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【立春と豆まき】 |
立春の前日の夜、窓や戸を大きく開け放って、「鬼は外!」と、大きな声を張り上げる。節分です。このときばかりは、どんなに大声を出しても、戸や窓の開け閉てが乱暴でもかまわない。むしろ、普段はいかめしい父親も一緒になって楽しんだ、家族の温かさに浸った思い出が忘れられません。
節分の行事は、元来、重要な宮廷年中行事の一つである「追儺」を源にした、災厄や寒気(冬)を払うものでした。中国では古来より、赤丸(小豆)や五穀をまいて大儺に厄除けや魔払いを行っていたことがあり、日本の民間伝承の中では、特に大豆がその役目を大いに果たすようになりました。
大豆の物にぶつかってたてる音が、様々な災厄や病除けに効用があると信じられてきたからです。豆まきを心ゆくまで楽しんだあと、家のあちこちにかすかな春の気配が飛び込んできたのを感じます。
厄や鬼を払って、ほら春はそこまでやってきているようですよ。