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【わがやの雑煮】
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正月の我が家の食卓にあがる定番メニューといえば、手作りのお節料理と2種類の雑煮です。2種類とは、カツオ菜に串ものの入った博多あごだし雑煮と、白味噌仕立ての京風雑煮です。 生粋の博多っこである母が2種類の雑煮を作り続けるのは、学生時代を京都で過ごし、すっかり京都を好きになってしまって以来のことだそうです。京都らしさを表現する「雑煮」を食べると、京都を忘れてはいけないなと思えるからなのでしょうか。 雑煮は、日本全国その土地の具や味付けをすることでよく知られますが、やはり、自分の食べ慣れた味のお雑煮が一番と思えてしまうのは、私だけではないことと思います。
生まれ育った土地以外へ嫁いだら、自分はどっちの雑煮を作るようになるのでしょうか。母が二刀流で作り続けていたように、自分もまねてそうしてしまうかもしれません。いずれにしても、そんなちょっとした話題に事欠かない食卓の風景を大切にしたいと思う一年のはじまりです。