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【ツツジ】 |
福岡県の木がツツジであるとすぐに思い浮かぶ人はどのくらいいらっしゃるでしょうか。
ツツジの花言葉は、節制、情熱。それに、悪環境でも美しく咲き誇るという意味があるそうです。言いかえれば、環境の違いに適応し、多種に分化していく性質の植物ということになります。県の木に制定されたのは昭和四十一年九月五日。”みどりのニッポン全国運動“
でのことでした。
ツツジは北半球全域に自生し、現在、観賞用に改良されたものも含めて、約二千種類あるといわれます。石楠花、エリカ、馬酔木など、意外な花木もツツジ科に分類されることから、その土地くでの繁殖の強さが想像できます。
艶やかなサクラの花が散った頃、やっと出番が来たかと咲き始めるのもツツジの特徴です。この個性に魅せられたかどうか、万葉集や源氏物語などの古い文献に登場するほど、日本人には馴染みの深い植物でした。
ちなみに、県の花は梅、県の鳥は鶯です。福岡は春爛漫のお国といえそうです。