ぷりちゃん
無邪気さを表す、
新しい石村萬盛堂の象徴
バンザイをして
無邪気に喜んでいる子供の姿は、
博多の仙厓さんが描いたもの。
数ある仙厓さんの絵の中でも
博多っ子の無邪気さを
一番よく表現している絵です。
無邪気な喜びにあふれる風景を
お菓子で伝え続けるという
想いを込めています。
私たちは親しみを込めて
「ぷりちゃん」と呼んでいます。
「ゆるキャラ」の元祖、仙厓さん。
博多で愛された和尚さんといえば仙厓さん。
仙厓さんは美濃国(現在の岐阜県)の出身で
日本最初の禅寺である
博多・聖福寺の第123世の住職です。
博多の人々とのふれあいの中で
ユニークな逸話を残しつつ
聖福寺を再建修復されました。
隠居後、禅の教えをわかりやすい絵や
言葉に表現するなど、
独自の境地を築かれた和尚さんとして、
博多を語るにはなくてはならない人物です。
ゆるっとユーモアにあふれた
仙厓さんの絵をご紹介
月を指している布袋さんの下ではしゃいでいる子供たち。「悟りとは」などという堅苦しいものとは違う作品全体にかわいらしさやゆるさが漂う。
福岡市美術館所蔵
石村コレクション
仙厓「指月布袋図」
ころころした体つきとつぶらな瞳。もふもふしたくなるほど愛らしい。ワンコと呼びたくなるような、親しみやすいかわいさがある。「これは犬だ」と聞かされると、もう他の動物には見えなくなる。
福岡市美術館所蔵
石村コレクション
仙厓「犬図」
博多っ子目線が特徴的な
石村コレクション
二代目・石村善右は、
仙厓さんの書画に心から惹かれ
生涯にわたり作品を収集し続けました。
善右は、仙厓さんが隠居していた幻住庵で
修行に励んだほか、
仙厓さんにまつわる逸話を集成した
「仙厓百話」をまとめるなど、
庶民の視点から
仙厓さんに近づくことを目指しました。
そのため収集した作品には、
博多で暮らす人々へむけられた仙厓さんの
あたたかなまなざしを
感じさせるものが
多いという特徴があります。
その作品は今福岡市美術館に収められ、
石村コレクションとして
皆様に楽しんでいただいています。