|
【祝いめでた】 |
博多の目出度い場面に、特に打ち合わせすることもなくごく当たり前に歌われる「唄」があります。「博多祝い唄」、通
称『祝いめでた』です。
『祝いめでた』のそもそもの起源は、江戸時代の伊勢参りに歌われたはやし音頭です。この音頭は、伊勢神宮の遷宮のために用材を運ぶ木遣唄として親しまれ、参宮客の「荷物にならない伊勢みやげ」として全国に持ち帰られました。これが博多にまで伝わって、博多の日常生活に溶け込んだといわれます。
歌詞が同じで、違う節回しの歌が日本各地にたくさん残っていることからも、当時の伊勢参りの流行をはかり知ることができますね。
祭りともなれば、先輩から歌い方の指導もあるほど祝い事には欠かせない唄。
♪ 祝いめでたの若松さまよ 若松さまよ
枝も栄ゆりゃ葉も茂る
※エイショウエ エイショウエ
ションガネ アレワイサソ エサソエ ションガネ
年のはじまりに、まず一節。今年は何度この唄が歌われるでしょうか。